副腎と腰痛の関係
皆さんこんにちは!
吹田市片山町の整体院、うえむら整体院の上村です。
本日も内臓と腰痛の関係についてお話しします。
前回のブログをまだ読んでいない方は、そちらも合わせて読んでみてください。
今日のテーマは「副腎」です。
まずはこの聞き慣れない臓器について解説します。
目次
副腎とは?
腎臓は聞いたことあるけど、副腎ってなに?という方も多いと思います。
しかも腰痛と関係しているというのは、驚かれた方も多いかもしれません。
まず初めにこの副腎がどういうもので、副腎が疲れたり機能低下を起こすのはなぜなのか、その結果どうなるのか、詳しく解説していきます。
副腎の形状と役割
副腎とは、腎臓の上にある三角形の臓器です。
重さはわずか5gほどでありながら実に50種類以上のホルモンの分泌に関わります。
代表的なホルモンは以下の4つ
コルチゾール
性ホルモン(エストロゲン、テストステロンなど)
アルドステロン
アドレナリン
副腎は皮質と髄質に分かれており、その中でも役割が違います。
ちなみに今お話ししたホルモン、上の3つは皮質(表層)
下のアドレナリンは髄質(深部)から生成されます。
副腎疲労とは?
副腎が働きすぎて疲れるとホルモンの分泌において様々な影響が現れます。
副腎が疲れる理由として
仕事、家庭、人間関係などのストレス
偏った食生活
運動不足
などがあげられます。
こういった生活の乱れによって副腎へのダメージが続くと、ホルモンバランスが乱れてしまいます。
そして、副腎の疲労によっておきることとして、代表的なのは、
慢性的な倦怠感
精神不安
食欲不振
下痢
アレルギー症状
など様々な症状を引き起こします。
さらに今日お話しする腰痛や肩こり、頭痛の原因にもなります。
副腎疲労は専門用語で、アドレナル・ファティーグ症候群と呼ばれていますが、日本では正式名称として認められてはいません。
副腎疲労が腰痛を引き起こす理由とは?
副腎を疲労させるさまざまな要因が腰痛を引き起こすメカニズムとは、いったい何でしょうか?
ここでは、腰痛を引き起こす原因となる、ホルモンについて詳しく解説したいと思います。
炎症を抑えるコルチゾール
コルチゾールとは、副腎皮質から分泌されるホルモンで、炎症を抑えるステロイドホルモンとして有名です。
皮膚炎で塗る薬で、ステロイド剤が有名ですが、このコルチゾールの抗炎症作用を利用したものです。
もし副腎疲労が起きると、シンプルに炎症を抑える力に限界が来ます。
というより、副腎疲労がでてきている段階で考えなければいけないのは、すでに炎症の火種がたくさん現れているということです。
それは、筋筋膜に限らず、内臓や血管、神経、脳の炎症も同様です。
以前のブログでお話ししましたが、筋筋膜は優先順位の低い臓器です。
したがって、副腎疲労によって全身の炎症部位が増え、そのために副腎からのコルチゾールの分泌が追い付かなくなると、自ずと筋筋膜の回復は遅れるということです。
結果、筋筋膜の炎症が症状として表れやすい腰部の痛みが発生するのです。
骨密度・セロトニンの分泌に関わるエストロゲン
エストロゲンは、女性ホルモンとして有名ですが、その他にもいろいろな役割があります。
まず代表的なのは、骨の生成です。
エストロゲンの分泌が低下する閉経後に骨密度が下がることは知っている人も多いかと思います。
骨密度の低下により、少しずつ姿勢が崩れ腰痛を引き起こすことがあります。
またエストロゲンはセロトニンの分泌を活性化させます。
セロトニンは自律神経を整えたり、幸福感を高めることで知られています。
また自律神経が整えば、体液循環が良くなり、結果的に痛みを感じにくくなります。
副腎疲労を解消する方法とは?
副腎疲労を解消する方法は上述した、仕事、家庭、人間関係などのストレス、偏った食生活、運動不足を解消することです。
しかし、これらってなかなか改善できないからストレスになるんですよね。
そこで、最低限覚えてほしいことを紹介します。
・白い砂糖をやめる
・小麦粉を摂りすぎない(グルテンフリー)
・乳製品を摂りすぎない(カゼインフリー)
砂糖と小麦と乳製品をやめてくださいということではありません。
・「白い」砂糖でなければオッケーです。(茶色や黒ならOK)
・小麦粉を主食にするのは、1日1回までにしましょう。
・和食やごはん食が中心であれば、そもそも乳製品を取りすぎることはありません。
ただし、副腎疲労が原因ですでに強い腰痛が出ているのであれば、これらを完全に絶つことでかなり症状の緩和を見込めます。
ご自身のライフスタイルに合わせて、できる範囲でやってみてください。
自分の腰痛が副腎疲労かどうかわからないかたは、ぜひ一度当院にご相談ください。