胆嚢と腰痛の関係

皆さんこんにちは!

吹田市片山町の整体院、うえむら整体院の上村です。

本日も内臓と腰痛についての解説をしていきます。

このシリーズでは、内臓と腰痛の関係について、臓器別に解説してまいりましたが、気になる症状は見つかったでしょうか?

本日は、胆嚢と腰痛についてお話します。

胆嚢といえば、胆石を思い浮かべる方が多いと思いますが、その他のことについてはあまり考えたこともない臓器かもしれません。

まずは胆嚢の位置や役割について覚えていきましょう。

胆嚢とは?

小さくて目立たない胆嚢ですが、消化吸収に欠かせない臓器です。

まずはそんな胆嚢についての概要を解説します。

胆嚢の役割と場所、形状

胆嚢とは肝臓の直下にあり、脂質を乳化(腸で吸収しやすくする)したり、タンパク質を分解しやすくする「胆汁」を貯蓄、濃縮します。

胆汁はもとは肝臓で作られ、胆嚢に運ばれたのち、貯蓄、濃縮されたものが食事中に胆嚢から放出され、膵液と混ざり十二指腸に分泌されます。

大きさは長さ10cm、幅4cm程度で、50~60mlほどの胆汁を蓄えることができます。

胆嚢炎とは?

胆嚢炎になる一番の理由は胆石です。

もちろん胆石以外でも起こりうるものですが、まずは胆石を疑うべきでしょう。

また、膵液と混ざる前に胆石が詰まると胆嚢炎になり、膵液と混ざった後なら膵炎になります。

胆嚢炎なら右背部下部や腰部、右脇腹、右肩への放散痛があり、膵炎なら反対の左側の背部に痛みなどの症状が現れます。

胆石の原因のは、肥満や過食、不規則な食生活、ストレスなどの生活習慣が影響しているといわれていますが、まだはっきりとしていません。

胆嚢炎と腰痛について

胆嚢の炎症なのに、症状は腰痛や肩の痛みとなるので、非常に見つけづらいと思います。

というか、腰痛が出ているのに胆嚢を疑うことなんてあまり考えないですよね。

ここでは胆嚢の炎症と腰痛についてその特徴と対策を詳しく解説していきます。

胆嚢炎の症状

まず覚えておかなければならないのは、胆嚢炎や胆管炎の症状は腰痛だけではないということです。

腰痛に加えて、下記の症状も併発している場合は注意が必要です。

・右上腹部の痛み
・右肩へ痛み
・吐き気
・嘔吐
・食欲不振
・黄疸
・発熱

症状が悪化すると胆汁中で繁殖した細菌が全身に広がる敗血症になります。
その後、出血が止まらなくなる「DIC」を併発して、意識レベルが低下しショック状態(ひどい低血圧)となることもあります。

これら症状が全くなく腰痛だけであれば、運動器(筋筋膜や関節、骨格)の問題としていったん考えてもいいかと思います。

胆嚢炎を見逃してしまった場合、とてもつらい思いをされると思います。

これらの症状を覚えておいて、該当する場合はすぐに医師にご相談ください。

胆嚢炎の対策と予防

胆石は胆汁が胆嚢内で濃縮される際にコレステロールやビリルビン(胆汁色素)が混ざり合って結晶化してできるものです。

したがって、コレステロールの量が増加することで発生しやすくなるので、過剰な脂肪分は普段から取りすぎないようにしましょう。

胆嚢炎や胆石による痛みは、数時間で急激に発生するため、応急処置よりもまずすぐに受診することが大切です。

もし食事中に症状がでたら、必ず食事は一時的にストップするようにしましょう。

胆嚢炎による腰痛は腰痛以外の症状で判断

今回のテーマである胆嚢と腰痛についてはのポイントは、胆嚢炎や胆石が起きていないかということです。

そして、胆嚢炎や胆石がある場合、腰痛だけでなく他の症状を注意深く観察するべきです。

もともと腰痛持ちだという人は「またいつもの腰痛だ」と考えてしまいがちなので、特に意識しましょう。

それではまた次回をお楽しみに~

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