腎臓と腰痛の関係

皆さんこんにちは!
吹田市片山町の整体院、うえむら整体院の上村です。
前回のブログで肝臓と腰痛の関係についてお話ししました。
今日はその肝臓の真下に位置する腎臓と腰痛の関係について解説致します。
腎臓と腰痛の間にも、それほど関係はなさそうですよね。
実は腰痛の8割に関わる、ある筋肉ととても近い位置にあるということで、腰痛に関与している事が多いです。
今回は腎臓について解説したのち、腰痛との関係をお話しします。
腎臓とは?
まずは、今日のテーマのキーワードとなる「腎臓」とは具体的にどういったものでしょうか?
ここではまず、腎臓についてその特徴をお話しします。
腎臓の位置
腎臓とは、みぞおちとおへその間にある臓器です。
そら豆のような形で、左右に1つずつあります。
右の腎臓は肝臓を下にあるので、左よりも少し下の位置にあります。
腎臓の真裏には、大腰筋という大きな筋肉がありその大腰筋が腰痛と深く関わることがあります。
腎臓の役割
腎臓の役割は大きく分けて4つあります。
①尿生成して老廃物を出す
②水分とミネラルを調整し血圧や浮腫みのコントロール
③血液を作るホルモン分泌
④骨を作る、活性型ビタミンDの生成
つまり、まとめると、
「体内の悪いものを出して、必要なものを吸収して、血液や骨を作っている」
という事です。腎機能が落ちるとこれらすべてが機能低下するので、
①体内毒素が溜まる
②高血圧(低血圧)浮腫み
③自己治癒力低下
④骨粗鬆症
になるということです。こう言われると、腰痛に関してもいろいろ怪しくなってきましたね。
腎機能と腰痛
先程も言った通り腎臓の真裏には大腰筋という腰痛に深く関わる筋肉があります。
腎機能がどうなるとおちるのか?そして腎機能が落ちるとなぜ腰痛がおきるのか?詳しく解説します。
腎機能が落ちる原因
腎機能が落ちる原因は大きく分けて2つあります。
①寒さ・冷え
②脱水
①寒さや冷えは発汗によって自然と排出される水分が減るので、その分を尿として排出し続けなければなりません。
その分腎臓に負担をかけ続けるので、腎機能低下を引き起こしてしまいます。
②脱水は反対に、腎臓への血流が減少し老廃物がろ過されずに体内に蓄積して腎炎、糸球体の損傷などを引き起こします。
この場合、腎臓の機能が急に低下し、急性腎不全を引き起こす場合があります。
急性腎不全は回復しますが、繰り返されることによって慢性腎不全に移行すると、回復が難しくなります。(慢性腎不全)
機能低下を起こした腎臓は水分を排出できなくなり、重たくなり、腎下垂の原因となります。
腎下垂が起こると腰痛になる
さてらここで最初の話に戻りますが、腎臓の真裏には大腰筋という腰痛に関わる筋肉が致しています。
もし腎臓が下垂すると、位置関係上、大腰筋を下に引っ張ることになり大腰筋の緊張が増します。
これが腎下垂による腰痛のメカニズムです。
腎臓は本来、結構な範囲で動く臓器です。
深呼吸をすると、10cm近く動くこともあります。
腎臓が機能低下を起こし、重たくなって腎下垂を起こし、動きにくくなると、大腰筋にも負担をかけ続けることになります。
また、その大腰筋のさらに裏には、腰方形筋という、痛みを、感じている場所とも接しているので、余計に腰の筋肉の痛みと、区別がつきにくくなります。
寒さや冷えが主な原因にはなりますが、水分不足になりやすいこれからの時期も、寒さ関係なく腎機能低下はあり得るので、要注意です。
ではまた次回もお楽しみに〜