感情と腰痛

皆さんこんにちは!
吹田市片山町の整体院、うえむら整体院の上村です。
本日は、前回までの内臓と腰痛シリーズから、今度はその上のフェーズと言ってもいい、
「感情ストレス」
について考えていきたいと思います。
これまでのブログを読んでいただいた方なら、身体(骨格、筋筋膜、内臓など)と腰痛の関係の間に、
・ホルモン
・ストレス
などが絡んできていることに、気づかれた方も多いと思います。
腰痛には心因性のものがあると、一般的にも指摘されるようになっており、ストレス社会において腰痛は一つのバロメーターになっているといえます。
今日はそんな腰痛と「感情」の間に何があるのか、まずはざっくりと解説していきたいと思います。
不安の感情が腰痛を作る
日本人で腰痛をお持ちの方の、実に90%が「不安の感情」と戦っているといわれています。
※こんなことを言ったら、「私はそんなんじゃない!」と怒られてしまいそうですが、、(汗)
不安の感情というのは、怒り、悲しみ、喜びなど他の感情とくらべて唯一、「未来への感情」です。
未来への感情ということは、今の自分にはコントロールできないことを、ずっと考えてしまっていることになります。
もし不安の感情を無意識に抱えたままになっているとどうでしょうか。
以前のブログでもお話ししましたが、そういったストレスを感じた時、私たちの身体は副腎からストレスホルモン(コルチゾール)を放出させ、ストレスをできるだけ除去します。
しかし、それがずーっとなわけです。副腎疲労は避けられないですよね。
コルチゾール分泌量が増えることで、その他の副腎皮質ホルモン(エストロゲン、テストステロン)の分泌は低下し、痛みを感じやすくなります。
その結果、腰痛を引き起こします。
これは一例ですが、感情が直接腰痛などの身体の痛みに関わるメカニズムの一つです。
悲しい時に泣けないとどうなるか?
「泣く」という行為は、自律神経の状態で考えると、副交感神経優位の状態と言えます。つまり、
・リラックスしている
・治癒に向かっている
・休む前ぶれまたは休んでいる
など、身体の不調を治すのにはとても都合の良い状態です。要するに泣くことで心身を休めているとも言えます。
赤ちゃんは寝る前に泣きますよね?眠たくなったら泣くというのは、ぐっすり眠って身体を治癒させるのに都合がいいのです。
しかし少し考えてほしいのですが、あなたは最近思いっきり泣いたりしましたか?
不安を抱えて泣きたいときも、普通に考えて大人が泣くというのはよっぽどのことが起きてからです。
しかし、不安はどんどん積もっていきます。その小さな積み重ねによって身体がどうなるかというと、
・泣きたいのに泣けない葛藤
・言いたいのに言えない虚しさ
・やりたいことができないもどかしさ
などを引き起こします。これらはすべて上述した副腎疲労や、胃、膵臓、胆嚢などの消化器への負担を作り、前回までにお話した通り内臓機能低下による腰痛などの痛みを作ります。
感情が原因と気づくと腰痛はコントロールできる
今日は不安の感情が腰痛を作るという観点でお話ししました。
感情ストレスから招いている腰痛は、
感情ストレス
↓
内臓機能低下
↓
筋筋膜の歪み
↓
骨格の歪み
↓
腰痛
という、とても回りくどいものです。
しかし、大元の感情が原因で腰痛が出ていると知識があるだけで、もしかしたらあなたはその感情だけをコントロールし、腰痛を改善できるのかもしれません。
これまでのブログを読んでいて、勘の良い方であれば気づいていたかもしれませんが、腰痛をこれだけ深堀すると骨格、筋筋膜、内臓などの「構造」は症状を表す媒体に過ぎず、本来その構造に歪みが出ているのには理由があるはずです。
自分の感情をコントロールして、内臓、筋筋膜、骨格を自分の意識下におけるようになれば、腰痛なんて怖くないのかもしれません。
次回はこの感情と腰痛についてもう少し深堀していきます。
お楽しみに~